座屈拘束ブレース、ヘルスモニタリング

座屈拘束ブレース

座屈拘束ブレースとは、軸方向力を伝達するブレースが座屈しないよう拘束材で補剛したものです。
圧縮力と引張力に対して均等な性能を示し、柱や梁などの『主架構』の損傷を防ぐ役割をもっています。損傷制御機構では座屈拘束ブレースを履歴ダンパーとして、主架構に組込みます。
これにより、もし巨大地震に際した場合でも、主架構の塑性ひずみは大幅に低減され、地震後も主架構を継続して利用することができます。


  • 破壊実験の様子

  • 破壊実験の結果
  • ブレースの部品と完成
  • 圧縮と引張の関係

神奈川大学 教授 岩田衛先生にご指導いただきました。

ヘルスモニタリング

松尾建設本店ビルでは、地震時の動的挙動についてモニタリング計測を行います。1階と6階に加速度計、1階と5階に変位計を設置することにより地震時の挙動に関する各種情報を取得することができ、また座屈拘束ブレースに損傷を集中させる損傷制御構造も試みております。他にも、多様な地震の揺れに対して、耐久性や持続性等の機能維持性能を考慮し、建築物の性能・状態を把握しておくことで災害時にも建物の安全性を確保できるよう配慮しております。

神奈川大学 教授 岩田衛先生にご指導 いただきました。