DKOM-RCS構法

「DKOM-RCS構法」の建築技術性能証明を取得しました


この度、当社を含む4社(大日本土木株式会社、株式会社加賀田組、オリエンタル白石株式会社、松尾建設株式会社)で共同開発を行っていた「DKOMーRCS構法」が、2024年8月26日に 一般社団法人日本建築総合試験所(GBRC)の建築技術性能証明を取得しました。
※[DKOMとは、4社の頭文字を取ってディーコムと呼びます]

【DKOM-RCS構法の特徴】
DKOM-RCS構法とは、主要構造体を鉄筋コンクリート(RC)柱と鉄骨(S)梁で構成したハイブリッド構法です。
圧縮力に強いRC柱と、せん断力に優れ軽量なS梁を組み合わせることで、RC梁に比べ柱間隔を飛ばせ大空間が可能となり、純鉄骨造に比べ溶接作業・耐火被覆が低減でき又柱がRCの為揺れに強くなります。 この構法は、大型物流倉庫・大型商業施設・総合病院等幅広い用途に対応可能です。
今後の現場従事者の不足、労働時間短縮を見据え柱及び接合部をプレキャスト(PCa)とし工場製作も可能としました。
 

 

【DKOMーRCS構法 GBRC評価シート】


(一財)日本建築総合試験所
建築技術性能評価 評価シート

【技術の名称】
DKOM-RCS構法
-ふさぎ板を用いた梁貫通型柱RC梁S接合部構法
性能証明番号:GBRC 性能証明 第24-06号
性能証明発効日:2024年8月26日
【取得者】
大日本土木株式会社、株式会社加賀田組
オリエンタル白石株式会社、松尾建設株式会社
【技術の概要】
 本技術は、鉄筋コンクリート柱(以下、“RC柱”と称す)と鉄骨梁(以下、“S梁”と称す)で構成される混合構造の柱梁接合部をふさぎ板で覆い、S梁がRC柱を貫通する梁貫通形式のプレキャスト化を見据えた接合部構法である。十字形接合部では、構造実験で性能を確認した上で支圧板をふさぎ板で代用するディテールとしており、ト字形・L字形・T字形接合部では、支圧板を設置した上でふさぎ板で覆うディテールとしている。
 また、柱梁接合部に接続するS梁に段差がある場合、S梁がRC柱に対して偏心している場合、柱梁接合部内のS梁ウェブをダブラープレートで補強する場合の対応を可能にしている。
 
【技術開発の趣旨】
 本技術は、大型の物流倉庫・商業施設などの建築物を対象とし、鋼材納期や価格による全体工期や工事費の制約に対応する選択肢の一つとしてRC柱とS 梁からなる混合構造建築物の設計・施工を可能とするため開発したものである。さらに、 RC柱やRC柱S梁接合部をプレキャスト化することにより、天候に左右されることなく、高品質・高精度な部材製作、環境負荷低減、現場労務者不足の低減につながることとしている。
 
【性能証明の内容】
 本技術についての性能証明の内容は、以下の通りである。
 申込者が提案する「DKOM-RCS構法 設計施 工指針・同解説」に従って設計・施工された RC柱S梁接合部は、同指針で定める長期荷重時、短期荷重時および終局耐力時の要求性能を有する。
 

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