安芸バイパス上大山地区第3改良

現場レポート

 

当現場は、広島市の東部で東広島市との境に位置します。
俗に田舎と呼ばれる場所なのですが、広島東洋カープの本拠地の、マツダスタジアムまで車で30分、広島駅まで山陽本線で6駅の住宅街の山手に位置し、現場の周囲に民家はなく環境的にはのどかで良いのですが、現場内にはさまざまな動物が出没します。
たとえば、朝現場に車で向かっていると道路の真ん中にニホンザルが群れで座っており動きません。
現場休憩所の前をイノシシが横断したり、仕上がった盛土の斜面をシカが踏み荒したりしています。動物たちは人間なれしており車で接近しても逃げもしません。人間は立ち入り禁止の処置を行えば進入してきませんが、動物は非常に厄介です。
現場は、総延長1,300mで国道2号線安芸バイパスの一環として発注され、掘削3万㎥盛土3万㎥橋台工1基などを施工しています。9月末現在30%程度の進捗で工事の最盛期を迎えております。
現場付近は、一昨年の大雨災害の爪あとが至る所に残っています。
私は今回で、中国地方が4回目ですが、広島や岡山は台風などの影響が少ない場所なのに、8年ぶりの広島勤務で変わり果てた山々を目の当たりにし驚きました。
近年、自然災害で被災した場所での工事が多くなっています。地域住民の方々の体験談を聞くたびに、早く復旧し開通させることが一番の地域貢献になるのだと改めて思います。
地域住民の方々の願いである復興の一旦を担う安芸バイパスの工事に携わることは、少しでもみなさんの役に立てていることと誇らしく思います。
担当社員、協力会社一丸となって一日も早く、無事故で完了するよう努力していきます。

 

 

工事概要

工事名 安芸バイパス上大山地区第3改良
工事場所 広島県広島市安芸区上瀬野町地内
発注者 中国地方整備局広島国道事務所
工期 2019/3/29~2020/3/31
工事概要

切盛土工 6万m3、橋梁下部工 1基、補強土壁工 350m2

のり面工 3000m2、排水構造物工他 1式